紅い狐の心のこもらない話

いつものこと、よくあること、日常のこと、そんなことを思うままに書いていきたいと思います。

安全の心得

こんにちは。

いよいよ寒くなってきて手袋と暖かい缶コーヒーの手放せなくなった余である。

布団の中でシコシコとこの記事を書きながら、紅い狐こと余がお送りする今日のお話は「交通安全の心得」みたいなものである(・`ω・)

余は東京でタクシー乗務員を営んでいるわけだが、そこで見せる客の顔というものは、一際生々しく、いやらしく、また卑怯千万である。

一概に接客と言っても取引先との営業や不動産や物品の販売、飲食業、サービス業などあるが、いずれも客層も異なればそこで見せる顔や性格の特徴も様々である。

実際に経験した事例を紹介すると、行き先を聞いても「真っ直ぐ」としか言わない人は多いのだが、そういう場合は「まっすぐ進んでどちらまでですか?」と最終目的地を訪ねることにしている。

だがしかし、タチの悪いことにその質問すら無視されることもよくある。

そうなったらどうするのか、間違ってもばか正直にまっすぐ進んではならない。絶対に行き先を聞き出すまで発進してはならない。

だがだがしかししかし、更にタチの悪いことに行き先を聞き出そうとする行為に対して「あんだよ~おめえしつけえなぁ!さっさと行けよ!」と高圧的に指図をして来る者も、深夜の客には頻繁に現れる。

そうした相手に対しては「お客様、コレが商談だという認識はございますか?(^^)」と訪ねると、大体の人は「ハッ」としてきちんと行き先を言ってくれるようになる。

そりゃそうだろう。タクシー業界においては乗務員と乗客による「商談」というのは対等の関係である。

※やかましい酔っ払いはボコボコにぶっとばsゲッホゲッホ・・・間違っても肉体言語の使用は厳禁であるぞよ

 

乗客の立場で言わせてもらえば、いい加減な指示を出せば、いい加減なルートで走られ、どれだけ遠回りされてもメーター通りの料金請求をされる。

同様に乗務員の立場でトラブルを避ける対策を述べるならば、きっちり行き先を聞いて、希望の道順も聞いて、到着予定時間も伝えて「安全」に送っていくのみである(・`ω・)

 

さて本題

「安全」とここで書いたが、これには

  1. 物理的な安全
  2. 法的な安全
  3. 心理的な安全
  4. 状況的な安全
  5. 身体的な安全

という意味が存在するので、それぞれに説明しよう。

まず「物理的な安全」というのは簡単に言えば、他の車両や歩行者、建築物や標識などの物体との衝突が発生しない状態のことである。車の運転をしない人のために説明すると、自動車というのは通常、アクセル操作だけでは容易に減速しないものであるため、そのままでは信号待ちや不測の事態による衝突リスクを極減することは出来ない。それ故、ブレーキを踏んで減速操作を行う必要がある。

 

次に「法的な安全」とは何か?自動車を運転するには当然のことながら、免許証が必要になる。運転免許はただ「車を転がしても良いよ(^q^)」と言う安直なものではなく、安全な運行をするために必要な知識と技術を備えていることが最低条件である。

ここがちとややこしい。なぜなら、法律には走行の速度や周囲の安全確認だけでなく、全体的な道路状況の判断も含まれているため、覚えることが非常に多い。自動車の運転が苦手と言う人のほとんどは、おそらくここで躓いてるんじゃなかろうかと余は推測しておるわけだが、まず車に限らず、あらゆる交通手段の基本を押さえておく事を念頭に置いてもらいたい。

その基本とは「走る・曲がる・止まる」の三つ。

この三つにカテゴリーを絞れば、ほとんどの運転に関する事は覚えられるはずではないだろうか?

  • 走る:言わずもがな交通手段の存在意義とは、早く安全に目的地へ到着する事である。
  • 曲がる:道は真っ直ぐとは限らないし、手放しで真っ直ぐ走れる車はまず存在しない。
  • 止まる:一番大事。止まれない車はただの凶器であり、存在してはならない。

 

さてお次、「心理的な安全」について。

当然の事ながら気分が落ち着かないときの運転は確認が疎かになったり、速度が速くなり過ぎたりするなど危険である。無の境地とまで言わないが平静を保つ事は大切である。心の平静を保つために必要と思うことをいくつか列挙する。

  • 余計な事を考えない。目的地まで淡々と走る。急いだところで到着がほんの数分早くなるだけだが、死ぬリスクはなんぼでも大きく膨らむぞ。
  • 車間は詰めない。前が詰まっているからと言って自分が詰めても前の車がスピードアップすると言うことはあり得ない。
  • 他人の言動にいちいち反応しない。煽ったり進路妨害する事など以ての外である。
  • 食事やトイレやタバコなどは余裕を持ってする。
  • 地理に精通しておく。ルートの構築やリカバリーのために非常に重要な要素である。殊、東京のような複雑な地理構造をしている都市では知らぬが仏という言葉は絶対に通用しない。
  • 運転する人は遊ばない。人の命を預かると言う自覚を持ちましょう。

こんなところだろうか。

これから年末年始の帰省ラッシュUターンラッシュがあるだろうから、車を運転する人は次の言葉を頭の片隅においておくことを進める。

 

「真の意味での「急ぐ」とは、あらゆるアクシデントの発生を加味した上で、それらの問題に直面しても、限りなく小さい誤差で目標に設定した時間に、出来る限り少ない労力で目的地へ到着することである。」

 

これからの時期、高速道路上で渋滞に嵌ることなんか誰でも分かり切ってる事だろうから、思い切って渋滞発生予想の三日前くらいから出ちゃってもいいんじゃないか?と言いたいくらいだ。企業の皆さん、そこらへん頑張ってねー。(←すげえ無責任)

 

はい次「状況的な安全」

これは簡単だよね?ぶつけなければいい。

でもこれがなぜか皆出来ない。それはなぜかと言うと通勤ラッシュの電車の中よろしく、前後左右にぎゅうぎゅうに詰めまくりーの、間を縫ったりーの、あちこちふらふら走ったりーの、車線を跨いだまま走ったりーの、暗くなっても電気点けねーののオンパレードだからである。(てめーら本当にいい加減にしろww)

狭い、見えない、聞こえないはママのお腹の中を出たら卒業してほしいwww

あ、あともう1つ。フロアマットは純正が一番。と言っておく。

 

最後「身体的な安全」

健康は大事。五感がフルに使えない人はそうでない人より事故に遭うリスクが高くなります。特に目と頭と首は大事です。この三つに異常を来たしてる人は早々にお医者さんに見てもらって治しましょう。セブンセンシズの覚醒とか絶対無いから安心して病院行ってこい。

 

以上の五つが「安全」の五要素であると余は考えるわけだが、この五つのどれかが欠如すると、その度合いによってヒヤリハットで済むか、或いは重大死亡事故が起きるかである。くれぐれも気を付けよう。

 

酒を飲みたかったら、目的地に到着してからにしよう。余の場合は会社に帰庫して終業作業が完了してからである。(それでも明けの日に飲むなんて滅多にしないけどね笑)